お客様の声 京都市伏見区 I 様邸
エコ住宅の事例 京都市伏見区
木造3階建 2012年1月完成 5人世帯
家の特徴
ダブルソーラー利用
- 太陽熱温水で給湯&床暖房
- 太陽光発電 4.26kw
高気密高断熱
- 壁・天井・床に断熱材
- 屋根に遮熱シート
- LOW-Eペアガラス
京都府内産木材使用
- 構造材・フローリング等に25㎥使用
家の中へ入ってみましょう
玄関に風除室
暖房であたためた空気を玄関から逃がさない
1階は親世帯の寝室
1階は全体を床暖房。冬のヒートショック対策(狭心症のため)
トイレ、脱衣所、廊下も床暖房
ヒートショックは浴室、夜中のトイレ移動で起こりやすい。※物入、ユニットバスには床暖房を入れていない。
2階へ上がるとLDK
暖房は1階の床暖房から上がって来る暖気のみで2月の朝でも17℃程度だった。寒かったらエアコン使用予定。
吹抜けあり
(冬季)吹抜け上部の室温と、2階LDKの室温は変わらない。
室温(2012/10/27~11/5)
※室温は実測値。外気温は気象庁データより(京都市)。
※30~38℃の太陽熱温水を1階床下に流している。ガスによる追い炊きはなし。
2階リビングの冷房がききにくい!
シーツでふさいで解消
3階 将来子供部屋
太陽熱温水床暖房のしくみ
蓄熱コンクリート 1階の床下全体に温水用パイプを這わせている。
熱を蓄えやすいコンクリートを打ち、その上からフローリング。
太陽熱温水床暖房の「操作」
- 晩秋(10~11月中旬) 30~38℃の太陽熱温水を床下に流す。→1階全体の室温は20℃程度に。ガス代は3,000円台。
- 冬(11月下旬~3月) 太陽熱温水が30℃以下になるので、ガスで追い炊きする。 40~48℃の太陽熱温水を床下に流す。→1階全体の室温は20℃程度に。ガス代は10,000~20,000円。
- 春・夏・初秋(4~9月) 床下に温水を流さない。晴れた日は70℃の太陽熱温水が取れる。→風呂・台所に利用。ガス代は2,000円台。
太陽熱温水床暖房の特徴
- 蓄熱暖房なので熱が逃げにくい。窓を開放しても、すぐに室温が元に戻る。
- 「寒くない」暖房。床面の温度が22℃程度、室温が20℃程度。家のなかの温度差が少ないので、寒さを感じない。
- 冬のガス代は一定かかる。従来(太陽熱利用なし/時限局所暖房)の年間ガス代と同等程度で、24時間全館暖房を実現できる。ガス以外の暖房エネルギー源(電気・灯油等)の使用は減らせる。ガス使用量の削減は難しい。
- 既存住宅への導入は・・・難しい。コンクリート(安価で実績ある蓄熱材)を1階全体の床下に打つ必要がある。軽量な蓄熱材(樹脂系)は開発途上。高断熱高気密住宅であることが前提。
高気密・高断熱 Q値2.2
<断熱材>
床:硬質ウレタンフォーム 100mm
壁:セルロースファイバー 120mm
天井:セルロースファイバー 200mm
<遮熱材>
屋根に遮熱シート(赤外線反射材)
輻射熱カットに効果的
※断熱材は熱の対流・伝導を防ぐのに効果的だが、輻射熱への効果は薄い。また、断熱材は素材自体に熱を貯めやすい。
<ドア・サッシ>
Low-Eペアガラス
断熱玄関ドア
トラック2台分の断熱材を吹き込み
京都府内産木材 25㎥使用
この家の輸送木材のウッドマイレージCO2 692kg-CO2
全国平均の製材を使用時のウッドマイレージCO2 2,896kg-CO2
この家の木材輸送に関わるCO2排出削減効果 2,204kg-CO2(76%)
ガソリン926リットルの節約に相当
年間の光熱費
年間の光熱費合計額の比較
上記がI様が作成された資料です。
ご自宅の温度データや光熱費データなどの数値と、住んでみての感想。とても参考になります。I様は、当初からダブルソーラー利用を考えられていたので、間取りを考えるときに南側の屋根面が大きくなるように工夫をしました。
環境省の「うちエコ診断」によると、I様邸からのCO2排出量は、京都市平均の20%と大変少ないそうです。地球温暖化防止に貢献するエコ住宅といえますね。